Vivid Colors - MintJamメンバーによる対談
setzer : 赤色 a2c : 青色 TERRA : こげ茶色


冒頭のご挨拶

初めまして、またそうでない方はこんにちは。setzerです。

こんにちはー、a2cです。

こんにちは! こうやって対談形式で何かやるってかなり久しぶりですね〜。

数年ぶりの集会…というノリですね。若干テンション高めですが御目溢し御容赦のほどをお願いします。

お願いしますー。

さて今作はいつもお世話になっているビジュアルアーツ様の代表ブランドである、
『KEY』のトリビュート盤になりましたが、制作を終えてみてご両人いかがでしょうか?


ブログでも何回も書いてるけど、久々のカバーだったんで楽しかったね。

怒涛の制作期間でした。4月の記憶があまり無い(笑)
おかげさまで即売会以降も大好評をいただいてるようです。ありがたやー!

今後もアレンジとオリジナルとうまいバランスで出していければ楽しいかもね。

そうだね。それでは皆さんまたいつかお会いしましょう!!

おい(笑)

おい(笑)

この作品の主な購入層は、言うまでもなくKEYファンとMintJamリスナーの方々が殆どですよね。
そうなると当然原曲を全く知らないという人も多いという事になりますが、
仮にMintJamのオリジナルとして聴いてもしっかり楽しめるようなサウンドにしたつもりです…よね? ご両人。


だね。特徴的な部分はしっかり咀嚼して自分の解釈を少し付け加えるような感じで、
自分としては「アレンジ」ではなくやっぱりあくまでも「カバー」って感覚だったかな。


そうなるよう頑張ったよ。

あとインスト曲は、歴代タイトルの曲を原作と同じ順で収録していったんだよね。
作品タイトルが変わるたびにインストが来て、ここから次のタイトルですって感じでわかりやすいかなと。


CLANNAD関連作品はひとつのシリーズとしてまとめちゃったけど、その通りだね。


それでは各曲について語り合いましょうか。

語り合いましょう、ってなかなか言わないな日常会話で(笑)
まずsetzerさんから語り合う手本を見せてもらうか。さあどうぞ。


よ、よし、語るぞ…。


「Last regrets」について

ではまず『Last regrets 』ですね。一躍KEYの名を轟かせた第一弾タイトル『KANON』のテーマ曲です。
以前KEY10周年記念イベント用のパンフレット付録CDでアレンジ参加したバージョンを基本にして、
今回はより重厚に男性キーアレンジしています。

ギターは記念イベント用CDの方でも結構重めなアプローチをしたけど、今回はキー自体が半音4つ分下がるので、遠慮なく重い感じにさせてもらいました。
やっぱり前回の下地があったから、今回は音作りとかフレージングはしやすかったかな。


歌的には、メロディラインだけ見るとそんなにドカンと盛り上がる感じではないので、サビをどう盛り上げるかを試行錯誤しました。
ふたりの言うとおりかなりヘヴィーなオケが来たんで、原曲のように繊細に歌ったんではオケにかき消されそうだし。


「もう聞こえない」の部分は最初ラフテイクが届いた時に鳥肌立ったよ(笑)
消え入るような歌い方でこれは色んな意味でズルイって思った。

俺的には1番サビ終わりの「知っていた〜」のワルそうなニュアンスから「おはよう」へギャップがすげー好きなんだよね(笑)
エンディングの「知っていた〜」がまるで別人のようなニュアンスなのも面白いよね。


言われてみれば確かに(笑)
でもそれ言ったら、ギターのソロ(3:00ちょっと前あたりから)も、
超柔らかく入っておいて中盤からのパワフルな展開に入った時のギャップが凄いと思うよ。
最初そこ聴いた時、意味も無く小さくガッツポーズが出た(笑)


ボリューム奏法、またはヴァイオリン奏法って言うんだっけか。

どうもオケが静かなところではボリューム奏法を使う癖がついてるっぽい(笑)
今使ってるボリュームペダルは安物で作りがあんまりガッチリしてないんで、これを機にそろそろ買い換えるかな。


あ、そうだ、今まであまり大きく触れてなかったけど、今作には随所に女性コーラスが出てきます。
この曲に関しては悠莉さんというかたにお願いしてます。まだ若干19歳の若者なんですが、かなり歌うまいです。
しかも、ちょっとLiaさんの声に似てるんですよね。keyにまつわる作品としては、我ながらうってつけの人選だったんじゃないかと。


元々どっしりしたオケに女性コーラスが入ると、原曲同様の柔らかい雰囲気がほどよく足されて良いエッセンスだと思うっス。


「鳥の詩」について

次は「鳥の詩」ですね。「AIR」の主題歌であり数あるKEYのボーカル曲の中で一番人気を誇っている名曲です。
ゲーム本編で流れた際には映像効果もあって鳥肌立ちましたよ。

自分も好きな曲だけにどういう風に作っていこうか迷ったけど、むしろこの曲が何故に好きなのか知りたくなったので、
研究も兼ねてイメージを変えずに再現する方向で作ってみたんだよね。

なるほど。普段は編曲やリミックスの際は割とがらっとイメージを変えてくる印象があったんで、
この鳥の詩はちょっと意外だったんだけど、そういう事ね。


随所に入るギターフレーズがa2cっぽくて、原曲のイメージに丁度a2cカラーが足された感じがするよ。

そうなんす。オケに関してはシンセプログラミングだけだとセンス的に原曲にとても追いつかないので、そこをギターでカバーしたような感じかな。

歌については、ライナーノーツにも書いたけど原曲のLiaさんの歌いまわしを相当参考にしたよ。
真似にならないように気をつけつつ。
おかげで、自分ひとりでゼロからディレクションしながら収録する時とは明らかに何かが違う感じになったよ。
具体的にどういう部分とは言いづらいんだけど。


少なくとも「Last regrets」の1番サビ後の「知っていた〜」の人とは別人だよね(笑)


そういえば今回のコーラスにはめらみぽっぷさんが参加してくれてるよね。

あ、そうね。では紹介させてもらいます。
もう一人のコーラスシンガーは『ななふれっと』というユニットで活動されてる、めらみぽっぷさんです。
(ななふれっとでの活動時は、「めらみ」という名前です)
ちなみにななふれっとのもう一人は、ニコニコ動画で有名なゴム君。
今回はめらみさんに色々手伝ってもらったけど、機会があったらゴム君とも一緒に何かやりたいねという話が出てます。
お楽しみに!って話が逸れた(笑)


1曲の中でコーラスが二人参加してる曲をミックスするのが初めてだったんで楽しかったよ。
めらみぽっぷさんの声は明るくまっすぐ飛んでくるような声で上パート、
悠莉さんの声はしっとりした丸みのある声で下パートという風にキャラがはっきり分かれてるから。
悠莉さんには3番サビ頭のリズムがブレイクしたところのコーラスもやってもらっているけど、
どこの風の精霊ですかと言いたくなる様な見事なコーラスになってるよね。
お二方、というかTERRAちんも含めてお三方とも声が被ってないからどういう風にまとめて行くかが結構難しかったけど、
自分では満足の行く仕上がりになったかなと。


「メグメル」について

次の曲は「メグメル」ですね。「CLANNAD」の主題歌です。
気になって調べたんですが、ゲームタイトルの意味はゲール語で「家族」、
楽曲タイトルの意味は同じくゲール語で「よろこびのしま」という意味があるそうですよ。

メグメルの曲センスは凄いよね。
仕事柄、コード進行には敏感でよほどマニアックなジャズとかでなければ、
大体何回か聴けば概ねの進行は拾えたりするんだけど、
この曲は耳当たりはすごくキャッチーなのに、細かく聴くと「うお、そう来るか!」と思わされるような凝った展開が沢山あったよ。
こういうオリジナリティ高い曲は憧れるね。


ほんとだよね。俺個人で言うと、曲作る場合って結構沢山の楽器を入れたくなるんだけど、
それとは全く逆で、メグメルはかなりパート数少ないよね。
一つ一つのパートが個性的だし。そういう意味ではsetzerさんがどういうスタンスでこの曲に挑んだかが興味深いっすね。


おっと、これは何かカッコイイ事を言わなきゃいけない感じの展開になってまいりました!


ライナーノーツの方にも少し書いているけど、この曲って公式でいくつかのバージョンが出されてるんだよね。
中でもやっぱりゲーム版とアニメ版のふたつの存在が大きいかなと思って、
それぞれ1番と2番でアニメ版、ゲーム版のアレンジがくるようにしたんだ。
そのために原曲より過剰にアレンジを弄るとその意図が汲み取って貰い辛い事を思って、
…結果こういうアレンジ方向になったのさ。

何スかその口調は(笑)

いや、カッコイイ事言えっていうから某洋楽誌のアーティストインタビュー記事を意識してみた(笑)
でも最終的にはあっきゅんギターアレンジでかなり変わってて、オレほとんど原曲のネタを頂いただけとも言えるんダケドネー(笑)

カッコいい感じの事を言おうとして結果的に語尾だけカッコつけちゃった感じですね(笑)
ギターは原曲にもリアルな打ち込みのアコギが入ってるけど、それをそのまま生のアコギに差し替えて、
更にサビにエレキのリフを入れてみたり随所に遊びを入れたみたような感じかな。


歌については、riyaさんのあの柔らかいニュアンスは俺には逆立ちしても出せないので、
逆にタイトに行ってみたよ。詳しくはライナーノーツ参照な感じで。


実際逆立ちして歌ったらどうなるかね?

その手があったかッ! よし、今度もう一度riyaさんの曲をカヴァーしようぜ。

ないから(笑)


「-影二つ-」について

次は「-影二つ-」ですね。「CLANNAD」のエンディングテーマです。
原曲を歌っているのはメグメルと同じriyaさんなのですが、
作編曲がeufoniusではなく当時KEYスタッフだった戸越まごめさんによる曲ですね。

この曲はKEYオフィシャル作品『-memento- CLANNAD remix album』に提供したリアレンジ版のセルフカバーで、
今回のアルバムを作るにあたって一番最初に候補に上がってた曲だったりします。
大体の骨組み(リズムトラックとかコード進行とか)はそのまま流用して、
下げたキーに合わせてシンセパートのボイシングや音色を変えたり、
あとはギター全般を録り直したりという感じでやってます。
今当時の作品を聴くと良くも悪くもサウンドに粗さを感じるので、
そういう部分も今回のカバーでリニューアルできればいいなって思って作りました。
自分では、当時の音源のような勢いというかカタマリ感は無くなったけど、
奥行きがあって広いスケールの大きなサウンドになったかなという感じですかね。

その以前やったアレンジがとても好きだったので、いつか歌う機会はないものかと思ってました。
というわけで事前に、俺だったらこう歌うかな…と散々妄想してあったので(笑)
歌い方に悩む事はあまり無く作業できました。


上がった歌を聴いて凄い溶け込んでる感じがしたんで、それを聞いて納得した(笑)
元々アレンジのアプローチがCrying Moon(4th GIG収録)に近かったりして、
やり慣れてる感じというか、肩肘張らず自然な形でこの曲をカバーできた感じがするね。


個人的な見解でアレなんだけど、アルバム収録曲の中でこの曲のギターソロが一番好きだったりします。
というのも単に好きな奏法(3:38あたり)が出てきてるのが理由なんだけどね(笑)
さっきの「やり慣れてる」発言もあって納得というか、
a2cがよく使う感じのパターンで非常に耳に心地よいというか、…好きだよ!

キモスwww


「Light Colors」について

次は「Light Colors」ですね。「CLANNAD」の外伝的な位置付けのゲームである「智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜」の主題歌です。
前述の「鳥の詩」と全く同じスタッフにより手がけられた楽曲で、メロディもかなり鳥の詩を意識されて作られたそうっスよ。

この曲、実は割とギリギリまでラインナップには入ってなかったんですが、
3月に行われたKEYの10周年ライブに呼んでいただいた際、生バンドでこれをやっていたのを見て、
これ間違いなくウチに合うでしょ…という事でリストインしました。


原曲は4つ打ち基本のクラブ系サウンドだったけど、今回のアレンジでは大胆に生ドラム系のアレンジになってるよね。

原曲は割とコードの動きが少なくて、デジタルサウンドならではの効果音的な音や、
「同じまたは似たフレーズを繰り返す気持ちよさ」がかっこいい感じなんだけど、
生楽器主体のアレンジにする上でそれをやると味気なくなりがちなので、
コードの展開を増やす事で盛り上がりを演出したつもりっす。


サビ周辺のコードの展開のさせ方が情熱的だよね(笑)
この曲って大元の歌詞とメロディが熱い感じで、アレンジとLiaさんの歌が爽やか&クールでまとまりがある感じだけど、
今回のカバーはその熱い内容をそのままの解釈で増幅したような印象を受けるよ。
俺らがKEYの10周年ライブでのバンドでのアレンジを聴いた時みたいに、このカバー版をライブでやっても映えそうな気がするよね。

そうそう、ライブでやった時 各パートが常に何かしら演奏してる感じになるようにしたつもり。
この手のジャンルは皆で動き回るとステージ映えしそうだもんね。


アレンジの際、TERRAちんから「サビの転調を敢えて無くそうかどうか迷ってる」って相談を受けたけど、
出来上がってみれば選択肢は誤ってなかった感じだね。

いやーサビの転調に関してはひと苦労あったんだけど、
あんまりここで語りすぎるとライナーノーツに書くことが無くなっちゃうんでそちらをご参照ください(笑)


そういやこの曲、何気に6分を超える長尺なんだよね。

アレンジ作だけに、歌の量が最初から決まってるから途中まで尺は全く意識しないで作ってて
2番終わったあたりでふと気づいたら既に4分半ぐらい行ってて「うお!?」ってなったりした(笑)


「Alicemagic」について

次は「Alicemagic」ですね。「リトルバスターズ!」のヒロインキャラ、小毬と葉留佳のエンディングテーマです。
原曲の編曲もMintJamが担当したという、結果セルフアレンジになったこの曲です。
ゲーム版のメイン編曲がオレ、KEY公式作品「Rockstar Busters!」に収録されたバージョンの編曲はa2c、
そして今回はTERRAちんによりついにMintJam全員がアレンジを果たした事になる曲だね。

そうだね〜、この曲は実は原作でsetzerとa2c既にアレンジを担当してるので、
じゃあもう1度やるとしたら今度はTERRAちんが、という流れに…って俺が言おうとしてた事を丸々言いおったな。


今回何かアレンジに関して他2曲に対して意識したことってある?

アレンジに関してはまさしく他の2バージョンの気に入ったところをミックスさせてもらった感じだよ。どちらかというと原曲寄りだけど。
ギターの占める割合が特に高い曲なんで、まずは割とラフにリズムのキメとコード、
尺ぐらいまで固めたデータをa2cに渡して、ギターが来てからそれに合わせてアレンジを詰めた感じだね。
ギターがだいぶオイシイ事をしてくれてたんで、それに負けじとベースをいじったり。楽しい作業だったよ(笑)


ギターに関しては元々テラチンからもらったラフの段階でギターリフのデモが随所に入ってて、それを元に膨らまして行った感じっす。
その時点で雰囲気がややラウドな感じだったのでギターもそれに沿って骨太な音とプレイを目指しました。


同じ曲を何度もアレンジって難しい作業だよね。
各自がアレンジしてるって言ってもギターに関してはいつもa2cだもんね。

今回のバージョンが3回目って事で『Alicemagic 3』的な解釈で勝手に完結編だと思ってるけど(笑)、
初代から時間が経つにつれてギター周りの機材もリニューアルしてきたので、自分としては最後に壮快なサウンドを残せてよかったです。


「遥か彼方」について

アルバム最後の曲になりました「遥か彼方」です。「リトルバスターズ!」の挿入歌で、
プレイした観点から言うと本当のエンディング曲のような感じの位置付けでした。
この曲も「Rockstar Busters!」にてMintJamがアレンジを担当し、
その時に重厚なパワーバラードアレンジをTERRAが歌ったらどうなるんだろう…と思っていたので、
割と前回の形を大きく残した形に仕上げました。

気持ちよく歌わせていいだきました(笑)
なにげにサビで4/4拍子から6/8拍子になるのよねこの曲。
こういうリズムの6/8拍子ってあんまり聞かないけど、自然にハマるもんだね。


だね。そしてびっくりしたのはa2cのギターシンセ。アレンジの際にいれたベルの音をなぞるように弾いてきて、
仕上がりを初めて聞いた時はこの音に惚れこんで、随分熱い電話を入れた覚えがあるよ(笑)

自分ではそんな大層な事したつもりなかったんで電話での会話に温度差があったのもよく覚えてるよ(笑)

何… だと… (笑)

ギターシンセのシステムは以前からどこかで使いたいなとは思ってたんだけど、
今回この曲が丁度ハマるシチュエーションだったんだよね。試験的に使ってみたらそれが好評だった、みたいな。
こういう楽曲での間奏を全てアコギなりエレキなりギターでやるとよくありがちで退屈な感じになってしまう可能性もあるので、
ギターシンセはアクセントとして効果的だったのかなとやってみて思ったよ。

普段打ち込み主体の中でギターのみが生演奏な感じなんで、
明らかに生演奏なんだけどギターじゃない音が来ると、「むっ!?」てすぐ耳に止まるよね(笑)
打ち込みでこういうニュアンス作ろうと思ったらえらい時間かかるんだろうなあ。


これってそもそもギターを使ってシンセを鳴らしてる感じなんだっけ? 具体的に説明ください。(わざとらしく)

軽くライナーノーツでも説明してるんだけど、ギターから出る通常の音声信号を、
シンセサイザー等の機器を演奏やコントロールする為のMIDI信号というものに変換する機器があって、
それを通してシンセサイザーを演奏するのがギターシンセです。
俺がギターシンセとして使ってるシンセサイザーは物理モデリング音源というタイプのもので、
例えば楽器はギターみたいに弦をハジく、バイオリンみたいに弦を弓でこする、管楽器みたいに吹く、
とか色々演奏方法があったり、あとは楽器の素材や共鳴する仕組みなんかもそれぞれなわけだけど、
それらを組み合わせて現実に存在しないような楽器の音をシミュレートするのが物理モデリング音源です。
今回この曲では笛のような楽器の音を作って演奏してるよ。


なるほどね。物理モデリング音源の滑らかな表現と、ギターを使った入力方法ならではの音だね。


末尾のご挨拶

さてさて、振り返ってみるとまだまだ語り足りない部分がいくつかあるかも知れませんが、
そこは聴いてくれた人がそれぞれの形で感じ取ってもらえれば…とカッコイイ事言ってみたり(笑)
お二方、今回のアレンジ、そして対談、すべて通して如何でしたか?

やっぱりアレンジとかカバーって楽しいよね。有名な曲ばかりなだけにそこから学べるものは大きかったし、
曲によってはオリジナルが発表された時期が古いものもあって、それが今でも広く知れ渡っている理由も頷けたというか。
対談についても、それぞれが改めて自分が仕上げた音を聴いて語り合ってるわけだけど、
作ってる当時は意識しなかった事でも今注意深く聴いてみて随所で「何でこういう手法を選んだのか」が見えて来るのが面白い。
自分の作った楽曲について、聞かれてもいないのにいちいち誰かに「ここはこうなんだよ」とか語る事は少ないし、
そういう意味でもたまにこういう機会があると良いかもしれないね。

KEYの曲の歌詞は性別を特定しないものや、一人称が「僕」だったりと男性視点的なものが多いんだよね。
原曲の歌い手は皆女性だけど、今作は原曲よりキーが低く、さらにこれはたまたまだけど、歌パートだけ比較すると、
極端にテンポが変わってたり、拍子が変わってたりする曲はないので、原曲を知っていれば割とすんなり口ずさめるんじゃないかと。
なので男性にも歌いやすいと思うんで、是非カラオケトラックをダウンロードして歌ってみてください。難しいけどね(笑)

KEYのゲームは素晴らしいストーリーが詰まっています。
テクニカルな操作を要求されるわけでもなく、誰にでもできるので、未プレイの人にも是非遊んでみて欲しいです。
(但し作品によっては18歳未満の人は遊べないので注意!)
ひとつの作品をやり終える頃には、MintJamがVivid Colorsを作りたいと思った理由が少し分かってもらえるかと思います。
それでは、長々とお付き合い頂き誠にありがとうございました!
次回作もよろしくお願い致します!

お疲れ様でした〜。またイベント会場等でお会いしましょう!

ありがとうございました!
さて、家畜どもにエサやってくるか。